愛犬の死 命あるものの定め

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私が小学生だった頃、当時飼っていたチワワが自宅で出産した

5匹飼うことはできなかったので

知り合いや友人に託し

一匹うちで飼うことになった

名前はRAMU(ラム)

朝起きたら散歩へ行き、学校帰ったらまた遊び、寝る時も一緒。

まるで一心同体!

私の何倍も体力のある雑種犬だった

私が22歳になる頃、白内障になり認知症も少しずつ進行していた

代わり映えのない毎日から輝きをくれたのがChloeだった

Chloeは社交的でお調子者で図々しくて甘えん坊な女の子

そんな性格がRAMUととても相性が良かった

認知症の進行がペースダウンしたのもChloeのお陰だと私は感じている

Chloeが家族になってから間もなくしてRAMUが虹の橋を渡った

雑種犬だからか病気知らずのRAMU

亡くなる時も穏やかだと勝手に思い込んでいた

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ここからは亡くなるまでのエピソードをお話します

いつもの早朝、なんの前触れもなく突然痙攣が起きた

基本的に痙攣は数分で治まるはず。と思い込んでいた私は

安全を確保し、時間を測りながら主治医に見せる為の動画撮影を行った

5分、10分、15分、、、全然治まる様子がない。1分がとても長く感じる

低酸素が続くと後遺症や障害が残ってしまう。酸素吸入を行った

動物病院に何度電話をかけても繋がらない

夜間救急に電話をかけても早朝でどこも繋がらない

途方に暮れていた。助けてあげられない自分に苛立った

それと同時に不安が私を襲った

このまま亡くなってしまうんじゃないか。まだ感謝の気持ちもお別れの言葉も伝えられていない。あなたのお陰で今の私がいること、また生まれ変わっても家族になりたいと願っていることも何一つ伝えられていない。

痙攣は止まる様子なく時間だけが過ぎていった

気が付けば30分、40分、50分、、、

お願い。と祈りながら何度も動物病院に電話をかけた

やっと繋がった時には痙攣は1時間を超えていた。すぐに動物病院へ連れて行った

痙攣を抑える注射を打ってもらい少しずつ痙攣が治まっていった

安堵したのも束の間主治医から

「痙攣が長すぎたせいで低酸素状態が続き、脳にかなりのダメージを受けている」「このまま意識が戻る可能性は極めて低い」「自宅に連れて帰った方が本人も安心できるだろう」

時間が経つとまた少しづつ痙攣が起きた

自宅に帰ってから激しく痙攣を起こすようだったら座薬を入れてくださいと1錠処方された

私は覚悟をした

【1錠しか貰えなかったのは恐らく今日が山】

自宅へ帰り 何度もRAMUに話しかけた

感謝の気持ちもお別れの言葉も全て伝えた

もう時間が無いことは誰が見ても分かるほどだった

その姿を見れば見るほど悲しくなる

「RAMU、逝きたかったら逝きなさい。いつか必ず会いに行くからそれまで少し待っていてね。心配しなくて大丈夫。ここに私たちがいるからね。」と

私の腕の中で息を引き取った

きっとRAMUは私たちにお別れする時間を与えてくれたんだと、そう感じる

一生分の大好きを伝えることができた

生まれ変わっても必ずまた家族になろうと約束した

命あるものには必ず死が訪れる

でも死は決して恐ろしいものでは無い

今ある命を、私はこれからも大切に生きていこうと思う

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